tokyo.sora(Δ版)

久々に、ブログ内の整理が進んだのでバージョンを上げます。日々のことを徒然と。映画の感想が多いですが、決して映画ブログではありません、 坂探索は、ケイゾク

パビリオン・トウキョウ2021━其之伍━

パビリオン・トウキョウ2021━其之肆━からの続き

tokyosora.hatenablog.com

先週末のこと、パビリオン・トウキョウもいよいよ最終日を目前にしていました。
今回は、土曜に行った”2020ー2021”、日曜に行った茶室「五庵」をまとめて書いていきます。
まずは、土曜に行ったワタリウム美術館向かい側の空き地にある”2020ー2021”です。

 

f:id:hiro-jp:20210904163549j:plain”2020ー2021”<真鍋大度+Rhizo matiks>
「この作品では、もう一つの東京2020を展示します。2020年春の最初の緊急事態宣言から現在までに収集した様々なデータを使用してAIが生成する狂喜乱舞する東京の姿。本来使用されるはずだったデータや中止になっあイベントに関する情報などの特徴を抽出し抽象化して文字や映像に変換し続けます。それらはディスプレイに光となって表示されますが、人々が目にすることができるのはそれらの幻影です。」
ライゾマティクスは、技術と表現の新しい可能性を探究し、研究開発要素の強い実験的なプロジェクトを中心にハード・ソフトの開発から、オペレーションまで、プロジェクトにおける全ての工程に責任を持ち、人とテクノロジーの関係について研究しながらR&Dプロジェクトや作品制作を行っています。また、外部のアーティストや研究者・科学者などとコラボレーションワークを通じ、カッティングエッジな表現作品、研究を世の中に発表しています。

 

f:id:hiro-jp:20210904163814j:plain


そして、日曜に最後に行った茶室「五庵」です。
予約すれば、中も見学できるのですが、土・日と2日連続で、予約が取れず外観のみとなってしまいました。
場所は、ビクタースタジオ前になります。
右には、新国立競技場が見えています。

 

f:id:hiro-jp:20210905114733j:plain茶室「五庵」<藤森照信
「やっぱり私は高いのが好きです。茶室自体が周りからよく見え、そこからさらに競技場を見る。お茶室というのは別世界性が必要なんですよ。地上にあるより、やっぱり高さが必要で、高いところに登って、狭くて暗いにじり口から上がっていくと、景色が違って見える。この効果は茶室ならではのものなんですよ。」
藤森照信は自然と一体となった建築を作り続けており、この茶室「五庵」では基壇を芝生が覆っています。上部の外壁に用いられている焼杉は、杉材の表面を焼いて炭化させたもので、表面の炭化層が板の劣化を防ぎ耐火性を高くしています。
1階の待合に入り、梯子で2階の茶室に上がると、大きな窓から新国立競技場が見えます。梯子は「にじり口」の再解釈で、暗くて狭い場所を通り、茶室という別世界に移動させる機能を持ちます。歴史家としての膨大な知識に裏付けられた「どこにもない」建築が藤森作品の魅力です。

 

f:id:hiro-jp:20210905114933j:plain2階の茶室の天井です。
5色の灯があります。
天井に貼り付けているのは、炭です。

 

f:id:hiro-jp:20210905114348j:plainなんか、茶室の別解釈を具現化した作品だと思いました。
そして、いかにも藤森作品だと思いました。
中に入ってみたかったなあ。
別のところに移築してくれないかな。


パビリオン・トウキョウ2021━おわり━

 

 

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