tokyo.sora(Δ版)

久々に、ブログ内の整理が進んだのでバージョンを上げます。日々のことを徒然と。映画の感想が多いですが、決して映画ブログではありません、 坂探索は、ケイゾク

旧赤羽台団地41号棟

旧赤羽台団地41号棟
【北区赤羽台1ー4ー41】
設計:日本住宅公団、市浦健
竣工年:1962年(昭和37)
Photo:2022年11月


だいぶ経ってしましたが、東京都文化財ウィークで訪れた2件目です。
旧赤羽台団地は、現在はヌーヴェル赤羽台として建て替えられていますが、今回行った41、42、43、44号棟の計4棟が団地として初めて国の登録有形文化財として登録されることが2019年7月に決まりました。
現在、ここは来年9月に「URまちとくらしのミュージアム』として開館予定で、整備中のところを東京都文化財ウィークで特別公開してくれました。
今回は、41号棟のみでした。

 

41号棟は、板状階段室型という、多くの団地で採用されている造りです。

 

ポスト、現在は角形が一般的だけどこれは入れ口が丸型になっています。
今回は、ミュージアムのために整備中ということで、実際に入れるのは2戸だけとなっていました。

 

 

 

各住戸のドア
まだ、ドアスコープではなく、ホントに覗き窓という感じです。
右下の小さい扉は、牛乳瓶受けかなあ?

 

右の窓が中途半端な位置にあるのは、居間でまだテーブルではなくちゃぶ台で生活する前提なので、床に座るとちょうどいい位置になるそうです。
今は、テーブルでの生活が多いので窓は、床からの位置になっています。
ちょっと、対象物がなくて、わかりにくいですが、居住スペースの高さも今よりも低くなっています。これは、まだこの建設当時の平均身長に合わせて作られているので、おいらが手を伸ばせば、付きそうなぐらいの天井の高さになっています。

 

旧赤羽台団地板状階段型住棟部分模型(1/30)
制作:東京理科大学工学建築学科 熊谷研究室

 

玄関入ってすぐ右側がお風呂場、そのとなりの小さい窓のあるところがトイレになります。

 

ベランダに出てみると整備中の44号棟が見えます。
この42〜44号棟はスターハウスはY字型をしています。全住戸が3方向で外気に接するという環境上の利点があります。
ただ、建設費や土地利用効率の面でデメリットがあったので、次第に建設されなかったです。
全国的にもスターハウスの建設数はあまり多くなく、この形式で残存例は少ないです。
もちろんこれも、住むために整備しているのでななくて、ミュージアムのために整備しています。

 

旧赤羽台団地ポイント型住棟模型(1/30)
制作:東京理科大学工学建築学科 栢木研究室

 

スターハウス左から、42号棟、43号棟、44号棟。


おまけ

 

ありし日のスターハウス。
左、42号棟。
右、43号棟。

 

 

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