先一昨日のこと。
日比谷公園でやっているPlayground Becomes Dark Slowlyに行ってきました。
ホントは4作品あるのだけど、諸事情により2作品だけ載せます。
Gravity and Grance/大巻伸嗣
哲学者シモーヌ・ヴェイコの箴言集『重力と恩寵』に由来する『Gravity and Grance』。花や葉脈、自然の波を想起させる流線の紋様が刻まれた7mに及ぶ巨大な壺。その中から鮮烈な光からは鮮烈な光が放たれます。しかしその一方で、光と影が織りなす「美しさ」という恩寵の背後には、巨大なエネルギーに伴うリスクもまた見え隠れします。国立新美術館の展示室で展示されたことが記憶に新しいですが、公園の展示となる今回は、壺の紋様の影と公園の木々や遊具の影が交差しながら伸びていく異なる趣をみせるでしょう。
はなのハンモック/永山祐子
花の海の上に浮かぶ大きなハンモックです。花畑の上のハンモックに揺られながら日比谷公園の豊かな自然、都会の中で大きく広がる花の海は、夜になるとライトアップされ昼間とは違った幻想的な姿となります。
ハンモックの網は廃棄予定の漁網を回収し、アップサイクルした糸から作られています。四方を海に囲まれた日本では特に海洋ゴミによる海洋汚染、生態系への影響が問題となっています。今回会期終了後、一部は再利用され、網は最終的に廃棄魚網リサイクル技術によって再び素材となるなど循環のデザインにのせていく試みです。
ゆったりとハンモックに揺られ、春の香、陽の光や風を感じ、私たちの生活をとりまく自然環境に意識を巡らせてほしいという想いから生まれた作品です。
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Playground Becomes Dark Slowly(終了しています)
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