【目黒区上目黒2−19−15】
設計:村野藤吾
竣工年:1966年(昭和41)5月
Photo:2018年5月
元々は、千代田生命保険相互会社の本社ビルでした。
2002年(平成14)4月から改修工事を開始し、2003年(平成15)1月から目黒区総合庁舎として供用されました。
このブログでは、村野藤吾の作品は、
北國銀行武蔵ヶ辻支店(旧加能合同銀行本店)
新歌舞伎座(初代)
tokyosora.hatenablog.com
を取り上げました。
南口玄関棟のエントランスホール
すこしわかりにくいですが、このエントランスホール左右非対称になっています。右側が少しひろくなっています。
造りも違い左側は柱がなく、右側は柱があります。
また、天井は明かり取りの窓になっていて、モザイク・フレスコ作家の作野旦平が作成したガラスモザイクによる四季が抽象的に表現されています。
春
夏
秋
冬
エントランスホールから入ると螺旋階段が現れます。
螺旋階段
手摺とポリカーボネート板を取り付けていますが、村野のデザインに配慮し、その曲線をトレースした形になっています。
中央のアクリル製照明器具が仕込まれた柱で吊られている吊り階段になっています。
あまり見ない吊り階段。
歩いていても、不思議な感じです。
目黒区役所では、区役所内でウェディングを挙げることができるそうです。
たしかに、このデザインではウェディングするのにも充分素敵な感じがします。
それだけ、村野のデザインがいいということでしょう。
和室と中庭池
建物の全面はバルコニーが設けられ、彫りの深いアルミ鋳物のたて格子で覆われています。たて格子は、大鋸屑を鋳型の表面に撒いて、鋳出した凸凹のある表面を熱硬化型アクリル樹脂で焼き付け塗装されたいましたが、保険会社時代に劣化防止のため、その上から塗装が施されました。
この他にも紹介しきれないほど、見所がある目黒区総合庁舎でした。
よかったと思ったら、クリックお願いします。
←人気ブログランキングへ(東京都)