今日のGoogleロゴは、津村紀三子(1902〜1974)生誕120周年です。
能楽会で、最初に活躍した女性でシテ方観世流の能楽師です。
能は、室町時代に成立してから、江戸時代まで男性のみで演じられてきました。特に舞台は女人禁制と言われてきました。
20世紀初頭でも、女性は能を習うことはできても、プロの
舞台には立つことは禁じられてきました。
津村は、17歳の時に、観世嘉助に弟子入りします。
弟子入りして、たちまち才能を発揮し、200曲を超える古典の能楽を全て暗記してみせた。
当時、日本の植民地だった韓国で能をを生徒に教えるようになります。
そして、19歳の時に能の舞台に出演して、このことが日本能楽協会の逆鱗に触れ、津村は能楽協会と接近することを禁止され、観世嘉助との師弟関係も解消させられていまいます。
しかし、津村は諦めず1925年に帰国後、自分で緑泉会という流派を立ち上げます。
1939年(昭和14)に正式に能楽界へ復帰し、女性で初めて師範の免状を受けました。
その後、日本と韓国を往復しながら、自分の戯曲を書き、上演しました。
後の世代の女性能楽師道を開いた人物です。
1974年(昭和49)4月12日に71歳で亡くなりました。
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