tokyo.sora(Δ版)

久々に、ブログ内の整理が進んだのでバージョンを上げます。日々のことを徒然と。映画の感想が多いですが、決して映画ブログではありません、 坂探索は、ケイゾク

八重洲鹿島ビルティング(八重洲ブックセンター八重洲本店)

八重洲鹿島ビルティング(八重洲ブックセンター八重洲本店)
中央区八重洲2−5−1】
設計:押野見邦英(鹿島建設設計部)
竣工年:1978年(昭和53)3月
Photo:2023年2月

 

2023年3月で休業した八重洲ブックセンター八重洲本店、正式なビルの名称は、八重洲鹿島ビルティングといいます。
ビル名についている鹿島とは、スーパーゼネコン鹿島建設から取っています。なぜ、鹿島建設から取ったのかというと、八重洲ブックセンターを創業したのが、鹿島建設の社長だからです。
そして、元々この敷地にあったのは鹿島建設本社で赤坂に移転後(1968年7月)、しばらくは土木部八重洲出張所が入居していたそうですが、八重洲旧本社ビルは1975年(昭和50)まで残り、その後、八重洲ブックセンターを新築することになります。
当時の社長鹿島守之助が「どんな本でもすぐ手に入るような書店がほしい」ということで、この巨大な書店を作ることになったそうです。
今でも、鹿島建設のグループ会社で、鹿島建設筆頭株主です。
毎日よく見る八重洲ブックセンターに、こんなにも初めて知ることがあってビックリしました。

 

さらにここからもビックリする話です。
ちなみに、行ったことがある人はわかるのだけど、8階建てだけど、エスカレーターは途中の4階までしかなく、その上は階段がエレベーターでしか行けません。
これは、なぜか?
これは、開業当初、書店組合が反対したからです。
これまでにない規模の書店ができるということで、組合は不安を感じ、売り場を地下1階から4階まで半分することで、決着しました。品揃えも制限がかかり、雑誌・文庫・コミックはNG。学術的なもの、専門雑誌はOK。というものでした。
この規制は、少しずつ緩和していく、1986年には5フロアー、1995年には8フロアー、2005年にようやく全9フロアー営業できるようになりました。
開業当初は、5階がギャラリー、6〜8階はテナントに貸していたそうです。

 

だから、開業当初の売場までの4階までしかエスカレーターが繋がっていないのです。

 

竣工当時の写真も何枚か。
(SD 鹿島出版会 1978年11月号より)

 

 

 

 

 


来月14日に、東京駅八重洲口直結のグランスタ八重洲に戻ってきます。

www.yaesu-book.co.jp

 

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