遅くなりましたが、先々週木曜(14日)のこと。
木をたてる━稲山正弘 東京大学退官記念展に行ってきました。
突然ですが、建築設計には、大きくわけて、意匠設計、設備設計、構造設計の3つに分けられます。
意匠設計は、建物の外観や内部のデザインの担当。
構造設計は、建物の、強度や安全性を検証するのが担当。意匠設計者が考えたプランに対して、構造計算をして設計のブラッシュアップします。
設備設計は、建物を利用する人が快適過ごすために必要な設備(空調、光、配管など)の配置などを設計するが担当です。
それで、稲山正弘は木造構造設計の第一人者で、長年出がけてきた木造建築作品の紹介です。
野外展示。
カラメン構造
短冊状に切り込みを入れ、それを交互に開きながら芯材を挿入したレンズ形のパネルが串刺しされたパーツを同士を、互いに相手の芯材の上に合板端部が載るように組むのを繰り返すとアーチが形成されます。
稲山が設計し学生と一緒に制作したセルフビルド木造パビリオンの最初の作品です。
展覧会の様子
壁面には、パネルと模型が展示されており、中はパネルが展示されています。
ここからは、おいらが気になったものを何点が紹介します。(名称、場所、設計、竣工年)
ウトコリミテッド室戸工場(高知県) 團紀彦建築設計事務所/2003年
海上の森・望楼(愛知県) 東京芸術大学北川原研究室/2005年
東京大学弥生講堂アネックス(東京都) 河野泰治アトリエ/2008年
岡山県立大学同窓会館 岩本弘光+アーキシン/2013年
住田町新庁舎(岩手県)
前田建設工業・長谷川建設・中井敬一都市建築設計JV+近代建築研究所/2014年
松前町立松前中学校(北海道) 像設計集団/2015年
宮畑遺跡体験学習館(福島県) 古市徹雄都市建築研究所/2015年
戸越銀座駅ホーム上屋(東京都) アトリエユニゾン/2016年
光と翳の家(東京都) 坂茂建築設計/2017年
シネジック新社屋(宮城県) ウエノアトリエ/2018年
飯能商工会議所(埼玉県) 野沢正光建築工房/2020年
どうしても建物を見る時は、ファザードに目がいってしまうけど、それを支える構造設計。
強度や安全性も大事だけど木造ならでは、美しさもまた大事だなと思いました。
しかし、こんなにも実用的な構造があるとは思いませんでした。
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