2007-02-27 炭団坂(たどんざか) 坂 東京 【文京区本郷】 本郷台地から菊坂の谷へ下る急な坂である。名前の由来は「ここは炭団など商売にする者が多かった」とか「切り立った急な坂で転び落ちた者がいた」ということからつけられたと言われている。 台地の北側の斜面を下る坂のためにじめじめしていた。今のように階段や手すりがないころは、特に雨上がりは炭団のように転び落ち泥だらけになってしまったことであろう。 この坂を上りつめた右側の崖の上に、坪内逍遥が明治17年(1884)から20年(1887)まで住み、「小説神髄」や「当世書気質」を発表した。