tokyo.sora(Δ版)

久々に、ブログ内の整理が進んだのでバージョンを上げます。日々のことを徒然と。映画の感想が多いですが、決して映画ブログではありません、 坂探索は、ケイゾク

『青空感傷ツアー』の感想。

20040323180441
最近、『青空感傷ツアー』と言う本を読んだ。作者は、柴崎友香と言う人で、最近映画化された『きょうのできごと』の作者でもある。
あらすじは、美人でゴーマンな女友達(音生)と、彼女にいいなりの私(芽衣)。女二人で1ヶ月間の感傷旅行に行く話である。
二人は、旅の中で様々な人に会い、今までの自分を見つめなおしていく。その旅の中で芽衣が以前好きだった人の親戚の家で、夜に親戚のおばさん(正恵)と音生と芽衣が話しているシーンがあった。

音生 「芽衣ちゃんさ、仕事辞めたら、どっか違う場所に行ったら、もっと違うことができるはずやとか、かっこいい彼氏がおったら人生は楽しいはずやとか思っているやろ。そこがあかんねんで」
芽衣 「あかんって・・・」
正 恵 「ほら、やっぱり、音生ちゃんのほうがちゃんとわかっているじゃない。そんなのね、 自分の人生なんて、自分で努力するしかないし、分相応ってものが あるのよ。わたしだってね、学生のころはプロのピアニストになりたいと思ってたし、いろいろ勝手な夢を見たわよ。でもね、自分のできることとできないこと に気付いから、与えられた状況の中で努力して、今だってこんな知らない人ばっかりのところで考えてもみなかった仕事だけど、ちゃんとわたしのやるべきこと だと思ってやってるわよ。」

このシーンで、与えられた状況の中で努力して、という下りを読んで、ドッキとしたはたして、自分は努力しているのかと。ちょっと、久々に考えさせられました。
おいらの最近の傾向として、こういう何気ない日常を描いている話がとってもすき。例えば、この『tokyo.sora』だって、そういう話なのだから。
読み終わった感想は、人生色々なことはあるけれど、そのことにあまり考え込まずにもっと楽にな気持ちになって、日々を過ごしていけばいいんじゃないと思いました。