【新宿区西新宿１ー１−３】
設計：坂倉準三
竣工年：小田急百貨店新宿店 １９６７年（昭和４２）
Ｐｈｏｔｏ：２０２２年５月（外観）・８月（館内・夜景）・９月（新宿モザイク通り）
来月２日に、小田急百貨店新宿本店が新宿西口ハルクの移転に伴い、今の小田急百貨店新宿店は取り壊されます。
この秋に、丸の内では、前川國男の東京海上日動ビル本館、新宿では坂倉準三の小田急百貨店新宿店が取り壊されます。
まずは、小田急百貨店新宿店。
実は、小田急百貨店新宿店は２つのビルが繋がって構成されています。
ポイントは、、微妙にビルが曲がっているところ。
左側は、新宿地下鉄ビル。
右側は、小田急新宿駅ビルに分かれています。
坂倉は、これらをまとめて設計し、さらに小田急百貨店新宿店の前にある新宿駅西口広場も設計しています。
地下１Ｆのエレベータホール。
他の階は、シンプルな造りになっているけど、ここだけは、天井がアールになっていて、解放感があり、教会のような感じがします。
１Ｆの大階段。
ここの階段は、移動手段のためというより、イベントスペース的な場所になっています。
上から見た様子。
小田急百貨店新宿店は、内装に約２億年ジュラ紀の化石入り大理石のジュライエローを使っていて、ところどころに化石があります。
特に、あるのが１０Ｆエレベータホール。
そして、１０階と１１階をつなぐエレベーターに不思議なものがあります。
デッキボードというエスカレーターの機械の部分の側のところに装飾ああります。
通常、無機質なデザインですが、ここだけ装飾があります。
一説には、１１Ｆに小田急美術館があって、その名残かと言われています。
新宿モザイク通り
新宿駅西口と南口を結ぶ通りです。
基本的には、新宿ミロードの一部なので、取り壊しとかはないのですが、左側は小田急百貨店新宿店になるので、景色は変わると思われます。
※追記、掲載直後にモザイク通り２０２３年３月で、営業終了の発表がありました。
この景色が見られるのも明後日までです。
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