横須賀美術館
【神奈川県横須賀市鴨居4−1】
設計:山本理顕
竣工年:2006年(平成18)7月
Photo:2024年7月
この日は、特別に横須賀美術館を設計した山本理顕が今年のプリツカー賞を受賞記念として、特別公開になっているので行ってきました。
美術館に何も展示物がない状態を見ることができるという。以前、渋谷区立松濤美術館でしたような体験ができました。普段は、美術品があり撮影はNGなのですが、撮影はOKだし、美術館の素のままを見られるとは、うれしいです。ちなみに山本理顕は初見ではなく、東雲キャナルコートCODAN1街区で登場しています。
しかし、その時には、略歴がなかったので、軽く紹介します。
山本理顕、1945年4月15日(現在79歳)です。
生まれは、中国北京生まれですが、育ちは神奈川県横浜育ちです。
1968年に日本大学理工学部建築学科を卒業。東京藝術大学大学院美術研究科建築専攻修了後、山本理顕設計工場で、国内外で数々の設計を手掛けました。
その後、横浜国立大学、日本大学で教鞭をとり、2018年には名古屋造形大学で学長を務めました。
代表作は、
横須賀美術館
名古屋造形大学
公立はこだて未来大学
福生市庁舎
広島市西消防署などがあります。
横須賀美術館は、横須賀駅からバスで30分ほどで、観音崎の手前にあります。
なので、美術館の前はすぐ海になります。
目の前の広場は、海の広場といいます。
横須賀美術館は、大きく分けて展示棟、レストラン・ワークショップ棟、管理棟、谷内六郎館の4つから構成されています。
右側は、レストラン・ワークショップ棟になります。

中に入りここが展示棟の入り口になります。
渡り廊下になっていて、展示棟の中に入ります。
エントランスホール。
左に行くと展示室1となります。
そこで行こうかと思ったら、横須賀美術館の設計者山本理顕が登場。
あとで調べたところ、プリツカー賞の受賞記念講演に招待され、さらに自ら建築のガイドツアーをやっていたとのことです。
展示室1
特徴としては、照明器具がルーパー形状をした上向きの間接照明とスポットライトの2種類を使っています。
これは、展示室2ですが、この写真が天井の照明が一番よくわかると思います。
そして、地下1階に降りて行きます。
地下1階は、コの字になっていて、その通路に小さい展示室があります。
またこのように2階までの吹き抜けとなっています。
展示室5
これで地下1階は大きい展示室になります。
比較対象がないので、どのくらい狭いのかこれではわからないかも・・・。
エントラスホールに行く渡り廊下。
所々にある丸穴、北側(海側)は穴を大きく多く、南側(山側)は、穴を小さく少なくして取り込む外光をコントロールしています。
そして、この美術館の特徴の一つ、展示棟部分をタブルスキン(二重壁)構造になっていることです。
海辺に建っているので潮風の影響を受けやすく、タブルスキンの外皮はガラス、内皮は鉄板を使用しています。
このことによって外皮がガラスなので、錆や経年劣化が少なくなっています。
また内皮は、壁や天井の境を曲面とし、抽象的な空間を構築しています。
外皮と内皮の間。
そして、またところどころにあるピクトグラム「よこすかくん」廣村正彰のデザインでかわいらしい感じです。
2階は、情報スペースで、少人数の催し物や、エントランスホールからの観覧席にもなります。
情報スペースからエントランスホールの眺め。
螺旋階段。
そして、屋上は山の広場です。
ここから県立観音崎公園に抜けることが出来ます。
この写真だと分かりにくいかもしれませんが、デッキの形が変形なのは1回の展示室に合わせているので、歪な形になっています。
最後に外に出て挨拶をしている設計者山本理顕。
設計者を見ることは、ほとんどないので、感激しました。
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