紀尾井清堂
【千代田区紀尾井町3ー1】
設計:内藤廣
竣工年:2020年(令和2)12月
Photo:2022年8月
紀尾井清堂の発注者は、企業研修を行う一般社団法人「倫理研究所」。
その倫理研究所は、内道廣に「使い方は出来上がってから考えるので思ったように造ってください」とリクエスト。このような依頼は初めてだった内藤廣は「パンテオンのような常識に縛られない魂を揺さぶられるようなもの」をテーマに設計したそうです。
コンクリートの打ちっ放しに、ガラスを囲っています。
ガラススクリーンは、約2.6メートル角のガラスを横7列、縦6段に並べ立面を構成している。それぞれのガラスはコンクリート躯体にアンカー固定された上部鉄骨から、吊られている。
入口付近
外回り及び1階のピロティ部分の床面は、石州瓦の焼成窯で棚板として使われる素材を用いた。1350℃の高温の窯で繰り返し使うため、通常は一定期間使った後は、廃棄する消耗品だが、仕上げ材として使用した。
高温による歪みや釉薬の付着による色の変化などで、全て表情の異なる素材による、ここにしか無い仕上げが実現した。
50分の1、紀尾井清堂。
紀尾井清堂の設計図。
1Fピロティ。
入ると目につくのが4本の柱。
ちょっと、捻れた感じの柱。
コンクリートの打ちっぱなしに杉板型枠をはめて造っています。
この外階段を使って2階へ。
2階から5階は、1階のコンクリート打ちっぱなしとは違い、木をふんだんに使った吹き抜けになっています。
3階から5階は回廊のみ。
この回廊が内藤の言っているパンテオンに通じています。
吹き抜けの上は、日が当たるようにトップライトになっています。
よく見ると底面は、正方形ですが、頂部は円弧の具みあw背に
こちらも1階部分の柱と同じく杉板型枠をはめています。
今後、この建物がどのような使われ方をするのが、気になるところです。
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