tokyo.sora(γ版)

久々に、ブログ内の整理が進んだのでバージョンを上げます。日々のことを徒然と。映画の感想が多いですが、決して映画ブログではありません、 坂探索は、ケイゾク

旧朝香宮邸(現東京都庭園美術館)━其之壱━

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【港区白金5−21−9】
設計:宮内省内匠寮工務課
竣工年:1933年(昭和8)
Photo:2019年8月

 

f:id:hiro-jp:20190804181840j:plain先週の日曜(8/4)のこと。
東京都庭園美術館で行われている年に1度の建物公開展『1933年の室内装飾』に行ってきました。

www.teien-art-museum.ne.jp普段は、撮影はNGですが、今回は公開展ということで写真を撮ってきました。
元々は、朝香宮邸として建てられました。
朝香宮家は久邇宮朝彦親王の第8王子鳩彦王が1906年(明治39)に創立した宮家です。
1947年(昭和22)の皇籍離脱まで暮らしていたが、その後は吉田茂によって外務大臣公邸として使われ、その後迎賓館と用途を変え、今の東京都庭園美術館として使われています。
建物は、フランスに留学していた鳩彦王の影響でアール・デコ様式となっています。

 

f:id:hiro-jp:20190804143217j:plainまずは、玄関にあるルネ・ラリックの女神像ガラスレリーフ
これは、型押ガラス製法で作られています。

 

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f:id:hiro-jp:20190804143939j:plain大広間
壁面にウォールナット材が使用され、装飾を抑えた重厚な空間となっています。天井には、格子縁のなかに40個の照明が整然と配置され、正面のアーチや鏡、大理石のマントルビースは、シンメトリーの落ち着いたデザインとなっています。中庭側の扉から見える外観テラスの床面には泰山製陶所の美術工芸タイルが見られます。

 

f:id:hiro-jp:20190804144302j:plain小客室
少人数の来客の際に使用された客室です。四方の壁面にはアンリ・ラパンの油絵が張り巡らされています。淡いグリーンを基調として樹木と水のある風景が描かれ、室内にいながら森の中にいるような印象を与えています。マントルピースの石材には、ギリシャ産の「ディノス・グリーン」が用いられています。幾何学模様のレジスターは、宮内省内匠寮技手大賀隆のデザインです。

 

f:id:hiro-jp:20190804144734j:plain大客室
南側の庭に面したテラスを控え、旧朝香宮邸の中で最もアール・デコの粋が集められているのが、この大客室と次に続く大食堂です。
イオニア式柱頭をもつ柱にはシコモール材が使われ、天井にはシャンデリアを囲む漆喰仕上げの円や石膏によるジグザグ模様がほどされています。
また、ルネ・ラリック制作のシャンデリア、扉上部にあるレイモン・シュブのタンパン装飾など、この部屋では幾何学的にデザインされた花がモチーフとして用いられています。

 

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f:id:hiro-jp:20190804144435j:plain次間
白磁の「香水塔」、モザイクの床、黒漆の柱、朱色の人造石の壁、そしてガラス窓から広がる庭園の緑。これらが、織りなす色彩のハーモニーは、大広間の落ち着いたいs基調とは対照的にアール・デコ特有の華やかな空間を形成しています。
「香水塔」はアンリ・ラパンがデザインし、自身が芸術監督を務めていた国立セーブル製陶所で制作されたものです。元々は、水が流れる仕組みが施されていたため、図面などには「噴水器」書かれています。朝香宮邸時代に上部の照明部に香水を施し、その熱で香りを漂わせた等の逸話から、後に香水塔と呼ばれるようになりました。

 

f:id:hiro-jp:20190804145304j:plain大食堂
大食堂と隣の大客室とは、エッチング・ガラスの引き戸で仕切ることができます。
南面に庭園を望み、大きく円形を描く張り出し窓は、開放的な独特の空間を作っています。
ルネ・ラリックの照明器具(パイナップルとザクロ)やガラス扉等に、くだものがモチーフとして使われ、ラジエーターカバーには魚貝がデザインされています。植物文様の壁面は、レオン・ブランショによるものです。

 

f:id:hiro-jp:20190804145241j:plainラジエーターカバー
見所がまだたくさんあるので、2回にわけて送ります。


旧朝香宮邸(現東京都庭園美術館)━其之弐━へ続く

tokyosora.hatenablog.com

 

 

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