一昨日、某研究会の史跡見学会で渋谷・広尾・麻布に行ってきたので、その時の様子を書きます。
まずは、コースをさらりと。
今回は、渋谷駅をスタート。
金王神社⇒温古学会(塙保己一史料館)⇒白根記念渋谷区郷土文学館⇒祥雲寺⇒善福寺
というコースです。今では、割と下町が多かったのですが、今回は山の手。しかも、都内でも有数の繁華街、渋谷です。
まずは、渋谷駅からほど近い金王神社。
寛治6年(1092)に渋谷氏の祖河崎基家が創建したと伝えられる。「渋谷」の地名は基家の子重家の代に、姓を渋谷と改めたことから生まれたとの説がある。また、金王八幡の名は、重家が八幡神に祈願して嫡男金王丸(のちの重国)を授かったことから付けられた。
門は明和6年(1769)と享和元年(1801)建立の二説があるが、いずれにせよ江戸中期の建立であるとされている。
社殿は慶長17年(1612)に春日局が竹千代(後の三代将軍家光)の将軍就任を祈願し、叶ったことに感謝して寄進されたもので、渋谷区内最古の木造建築物である。
境内に残されている、渋谷氏が居城を築いた石垣の一部という大石です。
城は、大永4年(1524)北条氏綱との合戦で渋谷氏が滅亡した際に焼き払われたが、八幡宮は残り、江戸時代には幕府要人の尊崇を集め、江戸八所八幡の一つとして隆盛を迎えた。
また、境内にある宝物庫には江戸時代に奉納された算額や酒呑童子の鬼退治を描いた絵馬、江戸時代最古の神輿がある。