tokyo.sora(Δ版)

久々に、ブログ内の整理が進んだのでバージョンを上げます。日々のことを徒然と。映画の感想が多いですが、決して映画ブログではありません、 坂探索は、ケイゾク

Book

『新釈走れメロス他四篇』

新釈走れメロス他四篇 森見登美彦/角川書店あらすじは、「山月記」「藪の中」「走れメロス」「桜の森の満開の下」「百物語」名作短編を森見流にアレンジした内容になっている。名作を森見流にアレンジしていて、なかなか面白かった。それぞれの話が微妙にリ…

『火花』

火花 又吉直樹/ 文藝春秋あらすじは、お笑い芸人二人。奇想の天才である一方で人間味溢れる神谷、彼を師と慕う後輩徳永。笑いの真髄について議論しながら、それぞれの道を歩んでいる。ある時、神谷は徳永に「俺の伝記を書け」と命令された。第153回芥川…

『四畳半王国見聞録』

四畳半王国見聞録 森見登美彦/新潮文庫あらすじは、京都を舞台とした7つの話をオムニバス形式で書いている物語です。どの話しも森見さんの妄想力で書いた話しで面白かった。作中に出てくる人物が他の作品とリンクしているのが、ちょっと現実味を帯びさせて…

『きょうのできごと、十年後』

きょうのできごと、十年後柴崎友香/河出書房新社あらすじは、十年前、正道の大学院進学祝いに居合わせた男女。再び、中沢のお店が5周年記念パーティーを行うということで、それぞれの時間を生きた彼らは、30代になり今夜再会する。『きょうのできごと 』…

『有頂天家族 二代目の帰朝』

有頂天家族二代目の帰朝森見登美彦/幻冬舎先月買って、やっと読み終わりました。やっぱり、おもしろい待っていた甲斐がありました。それにしても、森見さんの想像力がすごい。狸将棋大会から地獄まで色々なものが出てきて、しかもそれがうまくまとまってい…

『フランス人は10着しか服を持たない』

フランス人は10着しか服を持たないジェニファー・L・スコット/大和書房おいらとしては、珍しいタイプの本。筆者がフランスに短期留学した時に、ホームステイ先での体験を元にして色々な教訓を書いています。書いてあることは、そんなに目新しいことはない…

島本理生、島清恋愛文学賞受賞。

島清恋愛文学賞:島本理生さん「Red」に決定(毎日新聞より) 島清恋愛文学賞:島本理生さん「Red」に決定 - 毎日新聞 小説家、島田清次郎にちなんだ第21回島清恋愛文学賞の受賞作品は、東京都出身の島本理生さん(31)の「Red」(中央公論新社)…

『池袋ウエストゲートパーク青春編 キング誕生』

池袋ウエストゲートパーク青春編 キング誕生石田衣良/文芸春秋 あらすじは、高校2年生の夏。マコトとタカシは、ごくごく平凡な夏休みを過ごしていた。タカシの兄は、高校のボクシング部の元主将で、みなからボスと慕われ、戦国状態の池袋をまとめていく。…

『池袋ウエストゲートパークⅥ 憎悪のパレード』

池袋ウエストゲートパークⅥ 憎悪のパレード石田衣良/文芸春秋北口スモークタワーギャンブラーズ・ゴールド西池袋ノマドトラップ憎悪のパレード3年ぶりのIWGP。話としては、全体的に小粒だけど、脱法ドラッグ、パチンコ依存、仮想通貨、ヘイトスピーチ…

『政と源』

政と源(三浦しをん/集英社)東京都墨田区Y町。つまみ簪職人の源二郎と元銀行員の国政は共に73歳の幼なじみ。弟子の徹平とその彼女マミと賑やかな生活をおくる源二郎と妻と別居中の国政を中心に起こる、日々の物語。三浦しをんさんと言えば、『まほろ駅…

『色彩を持たない多崎つくると彼の巡礼の年』

買ってから、ちょっと経ってしまいましたが、やっと読み終わりました。 あらすじは、名古屋の公立高校を卒業し、東京の工科大学に進んだ多崎つくるは、東京の鉄道会社に就職し、駅舎を設計管理する仕事をしている。年上のガールフレンド旅行代理店勤務の木元…

『エンジェルフライト 国際霊柩送還士』

エンジェルフライト 国際霊柩送還士 (佐々涼子/集英社)あらすじは、国際霊柩送還士という仕事を行っているエアーハウスインターナショナル にまつわる人々を描いたノンフィクション。この本の存在は、去年から知っていました。読むきっかけとなったのは、…

BOOK INDEX(著者別)

BOOK INDEX 著者名別に分けています。【あ】石田衣良 『池袋ウエストゲートパークⅥ 灰色のピータパン』 (文芸春秋) 『池袋ウエストゲートパークⅦ Gボーイズ冬戦争』(文芸春秋) 『池袋ウエストゲートパークX PRIDE』 (文芸春秋)梅田望夫…

『真綿荘の住人たち』

真綿荘の住人たち 島本理生/文芸春秋 あらすじは、 大和葉介は、大学進学のために北海道から上京してきた。母のつてで真綿荘に下宿することになった。 真綿荘には、事務員の椿さん、大学生の鯨ちゃん、大家の綿貫さん、大家さんの内縁の夫の晴雨さんが住ん…

スリバチ本。

凸凹を楽しむ東京「スリバチ」地形散歩(著/皆川典久 発行/洋泉社) 高低差マニアに大好評(?)のスリバチ本。一時、売り切れた店もありました。 ここでいう、スリバチとは谷に囲まれた窪地のこと。 おいらの研究対象の坂もスリバチに関連があるので、大…

そそる、非常階段。

魅力的な雑誌『ワンダーJAPAN』18号。 特集の『不思議な建築100』も普通にいいが、それ以上にそそられたのがミニ特集『誘惑する非常階段』、ホントに誘惑されています。 デザイン的にまとまっているものとか。 下りるのに躊躇するようなものとか。…

『謎解きはディナーのあとで』

謎解きはディナーのあとで 東川篤哉/小学館 殺人現場では靴をお脱ぎください 殺しのワインはいかがでしょう 綺麗なバラには殺意がございます 花嫁は密室の中でございます 二股にはお気をつけください 死者からの伝言をどうぞ の短編6編から成り立っていま…

『池袋ウエストゲートパークX PRIDE』

池袋ウエストゲートパークX PRIDE石田衣良/文芸春秋 データーBOXの蜘蛛 鬼子母神ランダウン 北口アイドル・アンダーグランド PRIDEの4本 ついに、IWGPも10巻。 コンプリートガイドも出て、なにか一区切りの予感。 まだまだ、続いて欲…

『街の達人7000でっか字東京23区便利情報地図』

街の達人7000でっか字東京23区便利情報地図/昭文社 今まで、ポケットサイズの地図を使っていたんだけど街歩きのために、もっといい地図はないかと、このところ探していました。で、見つけたのこれです。 文字が大きくて見やすいし、何より坂がかなり…

『勝手にふるえてろ』

『勝手にふるえてろ』綿矢りさ/文芸春秋 『夢を与える』以来の綿矢りさ。 あらすじは、 独身26歳の江藤ヨシカは、経理課の会社員。 中学生の時から片思いのイチ、ヨシカに気があるニ。 2回目のデートで、ニから告白されるが、片思いのイチが気になって・…

本:『あの空の下で』

『あの空の下で』吉田修一/木楽舎 『初恋温泉』以来の吉田修一。 この間にも何冊か出してはいるのですが、イマイチおいらの好みとは、合わないで読んでいませんでした。 で、久しぶりに読んだのがこの『あの空の下で』です。 ANAの機内誌『翼の王国』(現在…

『ガリレオの苦悩』

『ガリレオの苦悩』東野圭吾/文藝春秋 長編と短編の同時刊行になった短編の方です。 東野圭吾さんは、初めてなのでどういうもんかと思い、お試し感覚として短編の方を購入。 テレビ版と微妙に設定が違うんだね~。 知らなかったよ。 なかでも、おいらがおも…

『メトロガイド11月号』坂特集

東京メトロ構内で配布されている『メトロガイド11月号』は坂特集です。 目白台・小石川・駒込の3コースが紹介されていました。 どれも魅力的なコースですね。 全部で34の坂が紹介されていますが、おいらが行ったのは10坂。 こうやって改めてみると、…

『日本建築、デザインの基礎知識。PART2』

カーサ ブルータス編集 もっと知らないと恥ずかしい! 日本建築、デザインの基礎知識。PART2 (マガジンハウス) 近頃は、こんなものを読んでいます。 最近というかだいぶ前から、建築に興味を持ち始めた。 きっかけは、街を歩いていると、時折古い建物…

『警官の血 下巻』

警官の血(上)より続き 『警官の血 下巻』佐々木譲/新潮社 あらすじは、 民雄は特命の過激派潜入任務を果たし、念願の制服警官となる。勤務は父と同じ谷中の天王寺駐在所。そこで、父の死の謎に関わる二つの事件を調べる。しかし、真相を掴みかけた時に、…

『警官の血(上)』

『警官の血(上)』佐々木譲/新潮社 2008年版『このミステリーがすごい』国内部門1位の作品です。 あまりミステリー物を読まないんだけど、『このミステリーがすごい』(後略このミス)は毎年必ずチェックします。 この作品は、上下巻に分かれていて、…

『クローバー』

『クローバー』角川書店/島本理生 島本理生の最新作。 ホントは『あなたの呼吸が止まるまで』を読むつもりだったけど、『クローバー』とたて続けに出たので、こちらをチョイス。 双子の姉弟、華子と冬治は大学に通うために、実家を離れて、東京で一緒に暮ら…

『鉄塔 武蔵野線』

『鉄塔 武蔵野線』ソフトバンククリエイティブ/ 銀林みのる1997年に映画化された『鉄塔 武蔵野線』の文庫完全版。夏休みも半ばを過ぎたある日のこと、5年生の見晴は近所の鉄塔で番号札を見つける。その名は『鉄塔武蔵野線75ー1』見晴は、仲のいいア…

『有頂天家族』

最近、注目株の森見登美彦の最新作。 話のあらすじは、 下鴨家の父、総一郎はあっけなくこの世を去ってしまった。遺されたのは、母と頼りない四兄弟。長兄・矢一郎は生真面目だが土壇場に弱く、次兄矢二郎は引きこもり、三男矢三郎は面白主義がいきすぎて周…

『腑抜けども、悲しみの愛を見せろ』

「劇団、本谷有希子」を主宰している本谷有希子の著作で、今年の夏に佐藤江梨子主演で映画化された原作です。 『腑抜けども、悲しみの愛を見せろ』映画サイト http://www.funuke.com で、読んでみた感想としては、イマイチかなあ。舞台とかでやる分には、お…